大学時代の友人と飲み

「研修も終わりに近づいているし近況を語り合おう」ということで大学の友人と飲んできました。


土曜だけど仕事がある人がいたので渋谷に8時集合で開始。
そっちの研修ってどうなのよ?みたいな話をしつつ、来れなかった友人の近況を話したり、大学のサークルの方はどうなってるのかなんてことを2時間話し続けました。
各人の勤務先の研修の様子は特に辛いということはなく、その証拠に会った面子に陰りは見えなかったです。それぞれが無事に社会人としての生活に順応していることが読み取れて、心のどこかに残っていた心配はすぐに消え去ってしまいました。
愚痴を言い合うこともなく体験した愉快痛快な出来事、学生時代とのギャップなど思い思いの事を聴くのは楽しく、久方ぶりの集いはあっという間に過ぎ去ってしまいました。そのせいか皆が飲み会だけでは満足には至らないと顔に表れていたのでビリヤードを1時間ほどしてから会が解かれました。そんな集まりでした。


聞いて面白かったのは証券業界に入った友人の話でしょうか。研修期間だというのに絶対に7時までには出社していなければならず、朝が辛すぎるとのこと。更に先輩方に週4で飲み会を誘われるために夜も遅い。自由な時間がなさ過ぎると嘆いていました。ただその話をするときの彼の顔には笑みが湛えられており、愚痴の殻を被った冗談話としか読み取れなかったので本気で苦しんでいるというわけではないのでしょう。ただ想像の範疇を超えた体験に驚きと歓びと不慣れによる戸惑いを抱いているだけなのだと思います。
そのほか、証券業界というとイケイケオーラを発している社員の数が断トツに多いと前々から先入観を抱いていたので、その点も問いただしてみると噂通りとの返答。その友人が特に驚いたことは、先輩にキャバクラ通いがいることはまぁ良いとしても同期に通っている奴がいることとその金遣いの荒さでした。全体的に行動力と欲望を全開にしているなぁ、と感慨深かったです。
他にも証券業界に入った友人もいるので、研修や雰囲気は似たような感じなの?と訊くと研修の形式が違うだけで大体同じらしいです。研修を座学中心でやるか支店に赴いて先輩方の仕事を観察するかの違いがあるようで。先輩の奇行、慣習については「同じ同じ」と始終頷いていました。大学とは色々とスケールが違うようです。


最後に、その証券マンの配属先が東海地方に決まり最低でも3年くらいは帰ってこれないので別れの挨拶をしました。5千〜1万円で行ける距離なので何かあったらすぐ帰ってくる気だ、と言っていたので本当に長年会えなくなるわけではありませんが、遠くに行くと言われると一抹の寂しさを覚えてしまいます。ただ彼には憂愁の色は薄くもなく、平生よりも悠揚とした様子を見せていたので僅かにも心配も不満もない内心が感じ取れました。ならば送り出す私たちも気苦労なく接するが良かろう、と朗らかに激励の言葉を掛け楽しい一時を閉じることとなりました。
新しい場は慣れないことも多く、心細く耐え難い瞬間もあります。しかし慣れればさして以前と変わらずに生活を送ることができるでしょう。そして月日が経ち慣れてみれば案外移って良かったと思うこともあると信じています。だから彼には是非とも前向きな気持ちを忘れずに仕事にも生活にも励んでもらいたいと思います。